みなさんこんにちは!ゆうきです。
ひとまとめに投資信託といっても様々な種類があり、それぞれの投資対象が大きく異なっています。
投資が初めての人には投資信託をおすすめしているのですが「投資信託にはどのような種類があるのかがわからない」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
>>まずは投資信託から始めよう!投資信託を初心者におすすめする4つの理由
正直なところ、投資信託は有名どころを買っておけば長期保有で安定したリターンを実現できてしまうこともありますが、投資信託の種類や特色を知ることも投資信託を選ぶ上では非常に重要です。投資対象を知ることで、それに合わせて運用方法を取ることもできます。
今回は、投資信託の分類方法とそれぞれどのような違いがあるのかを詳しく解説していきたいと思います。
投資信託の制度上の種類
投資信託にも色々な種類があります。
いくつか分類の仕方があるので一つずつ見ていきましょう。
株式を組み入れられるか
- 公社債投資信託
株式を一切組み入れない投資信託 - 株式投資信託
株式を組み入れ可能な投資信託
約款に「株式に投資できる旨」が書かれているかいないかで判断することができます。
どのような形態か
- 契約型
販売会社(証券・銀行)と運用会社(信託投資会社)、受託会社(信託銀行)が信託契約を結ぶことにより組成される投資信託 - 会社型
投資を目的とする法人を設立することによって組成される投資信託
日本では契約型が一般的で、証券会社から購入する投資信託は契約型になります。
投資法人を設立して投資家が投資法人に出資をし、投資法人の収益の分配を受け取る仕組みの投資信託を会社型投資信託といいます。投資主総会における議決権を持つことになることが契約型との大きな違いになりますがそれ以外に違いはほとんどありません。
いつ購入できるか
- 単位型
投資信託が設立される期間などの募集期間にのみ購入できる投資信託 - 追加型
投資信託が運用されている期間中であればいつでも購入できる投資信託
これらの2つのように公募によって販売されているものもあれば、特定の投資家などに購入してもらうための私募もあります。
いつでも換金可能か
- オープンエンド型
投資信託が運用されている期間中であればいつでも換金可能な投資信託 - クローズドエンド型
投資信託が運用されている期間中は換金できない投資信託
オープンエンド型の場合は基準価額を参考にして換金されます(解約されます)。クローズドエンド型で換金する場合には、取引所などから他の投資家に売却する必要があるので、上場投資信託などが対象となっています。
投資信託の投資対象の種類
投資信託の投資対象の種類をまとめました。
複数の資産に分散投資する投資信託のことをバランス型投資信託といいます。
債権
国や企業が活動資金としてお金を集めるために発行しています。「国債」「社債」などと呼ばれており、国や企業にお金を一定期間貸すと定期的に利息を受け取ることができます。満期になると貸したお金が戻ってきます。
株式投資よりもリスクが低く銀行よりも利息が高いので、リスクを抑えて運用したい方に向いています。
株式
社債を発行したり、金融機関から融資を受けることのほかに株式を発行することで資金を調達することがあります。
株価は企業の業績や経済状況によって大きく左右されることも多いので、債権と比べるとリスクは高いですがその分大きなリターンが期待できます。株を買いたい人が多いほど株価は上がり、売りたい人が多いほど株価は下がっていきます。
保有している株価が上昇すると値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることができ、場合によっては会社の利益に応じた配当金(インカムゲイン)をもらえる場合もあります。
不動産投資信託(リート)
投資信託の投資対象となる不動産はREIT(リート)と呼ばれる不動産投資信託のことを指し、賃料収入や不動産の売却利益が投資家に配当として還元されます。
証券取引に上場しているので株式と同じように取引できます。株式投資よりも配当利回りが高い傾向にあります。金利が変動したり物件価格の低下によって配当金が減少してしまうリスクがあります。
コモディティ
コモディティ投資とは金やプラチナなどの貴金属、原油やガソリンなどのエネルギー資源やトウモロコシや大豆などの穀物といった日常生活に必要な商品や資源(コモディティ)に投資することを言います。
コモディティは商品先物市場で取引されていますが、投資信託となることによって少額から取引することができます。
ヘッジファンド
通常の投資信託は、相場が一方向に動いたときのみに利益が発生する仕組みのものがほとんどなのですが、ヘッジファンドは先物取引や信用取引などを積極的に組み込むことによって相場の上昇・下降両方ともで利益を得ることができます。
ヘッジファンドは私募によって販売されている場合がほとんどで、限られた人のみが出資して運用することができるものが多いです。
その他
上で紹介した以外にも様々な投資対象があります。
ブルベアファンドは対象とする市場の値動きに対して指数の値動きを大幅に上回る(2〜5倍程度)ように指数先物取引等を利用して運用する投資信託のことです。
- ブル型ファンド
指数が上昇した場合にリターンを期待できます - ベア型ファンド
指数が加工した場合にリターンを期待できます
値動きが大きくなるのでリターンが大きくなる可能性がありますが、その分大きなリスクを伴います。
投資信託で株式のように上場しているものを上場投資信託といいます。
- ETF (Exchange Traded Fund)
株価指数連動型上場投資信託のことです。
日経平均株bかやTOPIX(東証株価指数)などに連動します。 - J-REIT (Japan Real Estate Investment Trust)
(日本版の)不動産投資信託のことです。
証券取引所に上場しているため、株式と同じように取引できます。
最後に
今回は、投資信託の制度による分類と投資信託の投資対象による分類をしていきました。これらの違い以外にも「インデックス運用(パッシブ運用)」「アクティブ運用」といった運用方針の違いもあります。
これらの投資信託の分類を投資信託を選ぶ際の1つの指標としてみるとよいと思います。種類がたくさんありすぎて選ぶのが難しいかもしれませんが、投資信託は少額からいろいろな投資対象に投資できるのが大きな魅力なので、是非活用してみてください。
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