皆さんこんにちは!ゆうきです。
最近、株の報告に関しての記事しか公開していなかったのですが、情報系の学科に所属している者として、パソコンに関することもどんどん記事にしたいと思っています!どちらかというと、数学系の研究室に所属しているので専門はコンピュータ系ではないのですが、色々と新しいガジェットとかには興味があったりします。
そこで今回は、Windows限定となってしまうのですが、ケーブルを使わずにワイヤレスでモニターと繋ぐ方法をご紹介したいと思います。今まで、Mac向けの記事は書いてきましたが、Windows向けの記事を書くのは初投稿です…
必要なもの
ワイヤレス ディスプレイ アダプター
ワイヤレスディスプレイを使用する際には、受信側のモニターと送信側のパソコンの双方がワイヤレスディスプレイに対応している必要があります。ワイヤレスディスプレイ機能(Miracastとも呼びます)のついたテレビやモニターをお使いの方は追加の機器を使わなくても、対応のパソコンだけ準備すれば良いです。
ですが、この記事をご覧になっているほとんどの方が、そういった機能のないモニターをお使いなのではないかと思うので、今回は上の写真の「Microsoft ワイヤレス ディスプレイ アダプター」を使っていきます。
Microsoft ワイヤレスディスプレイアダプター P3Q-00009
Miracast機能を使えるようにするアダプターはたくさんありますが、この商品のメリットとして、
- インターネット環境必要なし
- 専用アプリ必要なし
- スマホ(一部のAndroid)にも対応
- 様々なコンテンツで使用可能
などが挙げられます。
受信機となるモニターと送信元となるパソコンやスマホなどと1対1での無線通信による接続のため、出先にあるモニターやプロジェクターに繋げたり、車載モニターなどでも使用できます。また、他の商品の中では、YouTubeやNetflixなどの特定のコンテンツのみに対応しているものもありますが、こちらの商品は、コンテンツによる縛りはないため、デュアルディスプレイとしても使用可能です。
ただし、こちらの商品を使用する上でモニターに給電用のUSB端子がついている必要があります。(なかったとしても、何処かから引っ張ってこれるのならば構いません。現に私のモニターにもなかったので隣に置いてある機器から給電しています)
まとめると、受信側のモニターなどで必要なのは、
- HDMI入力 ×1
- USB端子(給電) ×1
になります。
一応、写真右側のようにUSB拡張ケーブルも付属していますが、とても短いので、HDMI端子とUSB端子が遠いところにある場合には、別途延長ケーブルを用意しておいた方が良いかもしれません。
一応、アマゾンの商品ページには
- アダプターの長さ: 103.5mm × 22mm × 11mm
- ケーブルの長さ: 300mm
- USB 拡張ケーブル: 159mm
とサイズが記載されていますが、もう少し短い気がしますww
Microsoft ワイヤレスディスプレイアダプター P3Q-00009
パソコン(Windows)
最初に書いたように、今回ご紹介する方法はWindows10のパソコンでしか利用できません。。Macの方やWindows10以前のバージョンではできないのでご注意ください。一応、AndroidやContinuum for Windows Phoneにも対応しています。Androidでの接続方法は後でご紹介します(Windows Phoneは持っていないので割愛します)。
送信側に必要となるのは、
- Winsows 10 32bit 64bit /8.1 32bit 64bit
- NDIS6.3以上をサポートする無線LAN
- Windows Display Driver Model (WDDM) 1.3 をサポートするディスプレイアダプター
になります。基本的には、Windows10のパソコンであれば問題なく使えるはずですが、WindowsをアップデートさせてWindows10にしたパソコンでは利用できない可能性があるので、以下の手順で使用できるかどうかを確認してみてください。
- スタートメニューに dxdiag と入力し、「コマンドの実行」をクリック。DirectX診断ツールが起動します。
- ドライバ情報の収集が終わったら「ディスプレイ」タブに切り替え、右側の「ドライバー」の「ドライバーモデル」でWDDMが1.3以上になっているかどうかを確認してください。
これで、ディスプレイアダプターの確認は完了です。次に無線LANの確認をします。 - スタートメニューに cmd と入力して、「コマンド プロンプト」をクリック。
- コマンドプロンプトが起動したら powershell と入力しEnterキーを押してください。
- 次に、 get-netadapter | select name, ndisversion と入力しEnterキーを押してください。
- NdisVersionが表示されるので、Wi-Fiが6.3以上になっていることを確認してください。
どちらも満たしていればワイヤレスディスプレイ機能を使用することができます。
ワイヤレスディスプレイの設定方法
では、ワイヤレスディスプレイの設定に入ります。今回は、Windowsパソコンの場合とAndroidスマートフォンの場合の設定方法をご説明します。
受信機側の設定
モニター等の受信機側に、「Microsoft ワイヤレスディスプレイアダプター」を取り付けます。HDMI端子とUSB端子を両方とも接続してください。
入力を挿入したHDMI端子の方に切り替えてください。すると、下記のような画面が表示されます。
受信側はこれで準備は完了です。
送信側の設定
Windowsパソコンの場合
「画面右下のアイコン」をクリックしてアクションセンターを開き、「展開」をクリックします。
展開して出てきたメニューの中の「接続」をクリックします。
先ほど接続したワイヤレスディスプレイアダプターが検出されるので、クリックして接続します。
すると、下記のような画面が受信機側のモニターに映し出されます。時間はかからず数秒〜数十秒ほどで接続は完了します。
無事に接続されました!接続が完了すると、パソコンの方のモニターに「〜〜〜に接続しました」という文章が表示されます。(邪魔な場合は一番右の📌マークを押せば消えます)
もちろん、モニターに有線で繋いだ時と同じように、表示方法を選択することもできます。
Androidの場合
Androidも対応しているスマートフォンと対応していないスマートフォンがあります。基本的にはAndroid4.2以降の端末では標準対応となっています。
また、ワイヤレスディスプレイ機能を使用するのにアプリが必要な場合があります。
「設定」→「ディスプレイ」に「ワイヤレスディスプレイ」の項目が存在しない場合には、「Miracast Screen Sharing/Mirroring Shortcut」をインストールしてください。
インストールが完了したらアプリを開き「Cast Screen Now」をクリックします。
ワイヤレスディスプレイアダプターが検出されるので、クリックして接続します。
パソコンの場合と同様に受信機側のモニターに「接続中」の文字が映し出されます。こちらも、数秒〜数十秒で接続が完了し下記の画面が表示されます。
これで接続は無事完了です!スマートフォンを縦長で使用したら縦向き、横長で使用したら横向きで表示されます。
非常にしょうもないですが、ワイヤレスディスプレイで繋いで「スマホのカメラでモニターの写真を撮ったらどうなるんだろう」と思って実験してみましたww
ワイヤレスディスプレイモニターを使って遊んでみました…
なにがどうなっているかわかりますか? pic.twitter.com/gvB6qvjBIm
— ゆうき@脱量産型大学生をめざすブロガー (@stock_yuki) January 18, 2020
なんか動きが面白かったです。(はい、それだけです笑)
最後に
Windowsの場合もAndroidの場合も、ワイヤレスディスプレイはH264コーデックを圧縮して出力するので、送信側と受信側では若干のタイムラグがあり、大体0.1秒ほど遅れて表示されるようです。なので、高度なグラフィック処理を要する作業や、ゲームなどにはあまり向いていないと思いますが、資料やウェブの閲覧、パワポ やエクセルなどの用途には十分な性能です。
映像と音声は同時に受信機側に届くため、映像と音声がずれるといった事態はほとんど発生しません。ただし、フルHD(1920×1080)までの出力にしか対応していないので、4Kモニターを用いても解像度はフルHDまでとなります。
最後に、ワイヤレスディスプレイのおすすめポイントと残念ポイントをまとめたいと思います。
- コードの抜き差しがいらない
- 長いコードを持ち歩く必要がない
- 机がすっきりする
- 接続するたびに設定が必要
Windowsを立ち上げるたびに表示設定をする必要がある
→デスクトップなどのメインモニターとしては使えない - 有線接続に比べ、映像性能は低い
特にノートパソコンを使っている人は、モニターと無線で接続できるのは非常に便利なので、是非試してみてください。
Microsoft ワイヤレスディスプレイアダプター P3Q-00009
コメント